木の実はどうして派手な色ばかり?
昆虫などの自然界で弱い生き物は、外敵から身を守るために派手な色をしているものがいます。これは本当にその生き物に毒があるかどうかは別として、外敵に「自分には毒があるから危険だよ」とアピールすることでその身を守っているからです。
木の実の色
木の実はどれも赤やオレンジ色などの派手な色をしています。このままでは鳥などに食べられてしまい、子孫を残せないように思うのですが、なぜ自然の中で目立つような色をしているのでしょうか。
それはわざと食べられるためです。
木の実などが成る植物は、実の中にある種を植えることで繁殖します。タンポポの綿毛が空を飛んで次に自生する場所を探すように、木の実の種も別の場所を探すのです。そのため、わざと目立つ派手な色をし、鳥に食べられます。すると消化できない種は鳥のフンとともに地上に落ち、そこから新たな命が芽吹くというわけです。