日本でも人気の高いチューリップ。チューリップといえばオランダというイメージがありますが、元々はトルコが発祥の地とされます。しかし「チューリップ」という名前はオランダのあるヨーロッパに伝わってから名付けられました。

チューリップの語源

トルコ語ではチューリップのことを「ラーレ」と呼びます。その花がオーストリアから派遣された大使によってヨーロッパに伝えられることになるのですが、その大使が「この花はなんという名前か」と尋ねたところ、通訳が誤って「ターバンの形に似ている」と答えたのです。ターバンはイスラム教徒が頭に巻く布のことで、現地の言葉で「チュリンパ」と言います。

この誤訳を花の名前と勘違いした大使は「チュリンパ」という言葉を覚え、「チュリッパ」「チュリップ」と発音し、「チューリップ」に転化していったとされます。

その後、16世期にはイギリスで栽培が始まり、オランダを中心に品種改良が加えられました。日本にはオランダ船によって1863年に伝えられました。