1504年に公開されたミケランジェロの代表作である「ダビデ像」。大理石で作られた高さ5.17mの彫像は、巨人ゴリアテに岩石を投げつけようと狙いを定めている様子が表現されています。このダビデ像の特徴の一つが、ハート型をした瞳です。

ダビデの瞳

ハートといえば、恋や愛を象徴するマークです。しかしそれは現代でのお話。この彫像が作られた時代は、ハートが恋愛や恋心を抱くシンボルとはされていませんでした。

この瞳は、戦いに挑むダビデの眼差しを上手く表現したもので、瞳に光が差し込んでいる様子が彫られており、それが偶然にもハートの形になったに過ぎません。

しかしミケランジェロはかのレオナルド・ダ・ヴィンチと肩を並べる天才芸術家であり、もしかすると隠されたミケランジェロの想いが瞳に込められているのかも知れません。