一瞬の勝負が勝敗を分けるとも言える相撲の取り組み。制限時間もないことから、基本的には勝負が決するまでは取り組みが継続されるのですが、例外もあるのです。

相撲における引き分け

大柄の力士はただ太っているわけではありません。体中が筋肉で覆われており、まるで戦車のような体をしています。そんな重い体を動かすためには、計り知れない程のパワーとスタミナが必要になります。相撲の取り組みの多くは一瞬で勝敗が決する事がほとんどですが、中にはがっぷり四つのまま長時間こう着状態が続くことがあります。

一般的に4分を超えたあたりから力士は本来の力が出せなくなり、取り組みが一時中断となる「水入り」の判定が下されます。水入りはいわゆる小休止の事を指し、一定時間経過後に水入りした状態と同じ体勢に戻し、取り組みを再開させるのです。

それでも決着が付かない場合は再度水入りとなり、次に再開されるのは他の取り組みを二番挟んだ後となります。またまたそれでも決着が付かず、三度目の水入りが入った時点で勝負は引き分けとなるのです。