始球式で空振りをする理由
日本のプロ野球では試合開始前にその時代の話題の人物などがマウンドに立って始球式が行われます。
今回の雑学では、この始球式の初まりと空振りをする理由についてご紹介します。
始球式の初まり
初めての始球式の投手役は、早稲田大学の創設者である大隈重信とされています。1908年に行われた早稲田大学野球部と大リーグ選抜チームとの試合開始前に、日本で初めての始球式が行われました。
ちなみに野球の本場である大リーグでは、その2年後の1910年に行われた始球式が初まりとされています。
なぜ空振りをするのか
日本で初めての始球式の投手は大隈重信と述べましたが、バッターはもちろん早稲田大学の学生になります。
大隈重信の投げた球は大きくキャッチャーからそれてしまいましたが、こんな偉大な人物の投げた球をボール球にするわけにはいかないという敬意を込めて、バッターはわざと空振りをしてストライクにしました。これが始球式で空振りをするルーツです。
ちなみに大リーグの始球式では、日本と違ってバッターボックスに打者が立つことはないため、空振りをする慣習もありません。