野球のイニング数が9回までの理由
現在の野球のルールでは9回裏(もしくは9回表)までのプレイが正式なルールですが、1800年代半ばまではこのようなイニングの回数制ではなく、先に21点を取ったチームが勝ちといった得点制でした。
ではなぜイニングの回数制に移行したのか、その理由を探ってみました。
野球がスポーツになるまで
昔の野球は現在のような真剣勝負のスポーツではなく、午後のパーティまでの間に行う上流階級の遊びのようなものでした。
パーティには数々の料理でもてなしを施すのですが、先に21点を取ったチームの勝ちといったルールでは、終了の時間が読めないためにコック達の不満が膨らみ、現在のルールである回数制へと移行したようです。
数字の3が持つ奇妙な繋がり
回数制への移行をきっかけとして、野球のルールを完全に見直す事になったのですが、この際に使われた数字が3の倍数です。イニング数の9回という数字だけでなく、3ストライクで1アウト、3アウトで攻守交代、プレイヤー数は9人など、様々なシーンで3の倍数が登場します。
フォアボールだけは4と数字ですが、これは最初のルール改正時にはなかったルールで、後になって追加されたルールだったために3の倍数の共通点が適用されませんでした。
ちなみに3の倍数は野球だけでなく、サッカーやバスケットボールなどなど、メジャーなスポーツでは大抵3の倍数で統一されている感があります。この方がゲームが楽しくなるといった魔法の数字なのでしょうか…。