ボウリングは9本ピンが主流だった
現代のボウリングは10本のピンを三角形のように並べて、それをボールで倒してスコアを競うスポーツです。しかしボウリングはかつて、9本のピンをひし形に並べてプレイする「ナインピンズ・ボウリング」が一般的でした。
ボウリングの歴史
ボウリングの歴史は非常に古く、もともとはピンを多く倒すほど災いから逃れられるといった悪魔除けの宗教儀式として行われてものが、娯楽として発展したものが始まりで、紀元前の古代エジプトの墓からもボウリングの道具が発掘されています。中世に入ると、9本ピンで並べ方はひし形などといったルールが確立されていきました。このルールは広く一般的になり、「ナインピンズ・ボウリング」として人気を博したのです。
そして17世紀に入ると、アメリカでボウリングのブームが起こります。この時代は西部開拓時代であり、禁酒法が施工されていました。しかし酒をめぐる賭け事にボウリングが利用され、ナインピンズ・ボウリングをプレイすることが禁じられてしまったのです。それならばとピンを1本足した「テンピンズ・ボウリング」にすることによって法律を網をかいくぐり、ボウリングはプレイされ続けたのです。
この10本ルールが現代まで引き継がれて一般的になっていますが、今でもナインピンズ・ボウリングは愛好家の中でプレイされているといいます。