タイヤはゴムで出来ています。輪ゴムなどには色のついたゴムもありますが、なぜタイヤには赤や青などのカラフルなタイヤはなく、だけなのでしょうか。

タイヤは数種類のゴムの塊

一見すると一つのゴムの塊に見えますが、実はタイヤには様々なゴムが使われています。タイヤの内側には気密性の高いゴムが使われ、路面に接する外側には滑りにくく強度のあるゴムが使われています。

ただしこれだけでは摩擦に対して対抗できるほどの強度は持ちえません。そこで「カーボンブラック」という素材を合成するのです。カーボンブラックは炭素を粉にしたものです。カーボンブラックをゴムに合成することにより、耐久性や耐摩耗性に対しての強度が飛躍的に上昇するのです。タイヤの色は、このカーボンブラックの色だったのです。

現代でもまだカーボンブラックに対抗しうる素材は見つかっていません。ゴムの研究開発が進み、カラータイヤが無くはないのですが、やはり耐久性に問題があるようで、完全に実用化されるまでは至っていないようです。