「霧(きり)」と「靄(もや)」と「霞(かすみ)」の違い
「霧(きり)」と「靄(もや)」と「霞(かすみ)」、どれも視界が悪いような気象状況であるようなイメージですが、明確な違いは何なのでしょうか。
今回の雑学では、この三種の違いについてご紹介します。
「霧(きり)」と「靄(もや)」と「霞(かすみ)」の違い
霞(かすみ)
遠くの景色がぼやけて見える様子を表した言葉で、春の季語です。気象用語ではありません。「遠くがかすんで見える」というのは、この霞という言葉からきています。
霧(きり)
大気の温度が下がることによって、含まれていた水蒸気が小さな水粒となって空中に浮かんだ状態で、雲と同じ状態である。地上についていないものが雲、地上付近にあるものが霧と定義されている。
この水蒸気によって1km以上先が見通せない場合に霧とされる。
靄(もや)
発生原因は霧と全く同じだが、周囲の視界がボヤケて見える、モヤモヤしている状態が靄になります。曖昧な感じがしますが、日本国内では1km以上先が見えるが10km以上は見えない状態が靄であると定義しています。
霧と比べて靄の方が濃度が薄いです。