ムショに入る、ムショから出てくるなどと言うように、「刑務所」の事を略して「ムショ」と呼びます。確かにこの呼び方に間違いはありませんが、この言葉の由来は別の言葉からきているのです。

ムショの語源

刑務所はかつては「監獄」と呼ばれていましたが、1922年に現在の「刑務所」に名称が変更されました。江戸時代には牢屋のことを「虫寄場(むしよせば)」と呼ばれていました。牢屋が虫カゴのような形をしていたからですが、食事の麦と米の割合が6対4であったから「六四(むし)」とも当てがられていました。

この「虫寄場」という言葉が省略されて「ムショ」と隠語で呼ばれ始め、それが現代まで受け継がれてきたのです。