ピザにタバスコをかけて食べるのは日本人だけ
日本にタバスコが入ってきたのは1940年代のことと言われます。メキシコ産のトウガラシを使用して作られるタバスコは、後を引く辛さと独特の酸味が特徴で、日本ではピザやパスタなどの洋食に使用する人が多いです。しかし本場のイタリア人にこの話をすると、全く受け入れてもらえません。
タバスコの使用法
タバスコの原産国はアメリカです。それをイタリア人が常用しているとは考えにくいことです。実際にイタリア人にタバスコをかけるのかを尋ねてみると、そんなことは全くしないそうです。そもそもイタリアでは出された料理に自分で味付けをするのは失礼であるという文化があり、テーブルには調味料の類は一切ないそうです。
それではタバスコの原産国であるアメリカではどうでしょうか。ピザはアメリカでも盛んに食べられる料理ですし、タバスコをかけて食べていそうな気がしますが、答えはノーです。アメリカではステーキソースやバーベキューソース、マヨネーズなどの調味料の風味付けに使用されることが多く、料理に直接タバスコをかけるのは珍しいようです。また、アメリカでタバスコが最も多く使われるのは、トマトジュースとウォッカを原料に作られるカクテル「ブラッディ・マリー」の味付けに使われることともいわれています。