ボクシングやプロレスなどの格闘技において、相手の攻撃を受けて足元がおぼつかない状態を「グロッキー」といいます。この言葉の由来をたどってみると、洋服が語源となっていました。

グロッキーの語源

「グロッキー」は英語の「グロッギー」に由来しています。グロッギーはラム酒の水割りを意味する「グロッグ」に由来します。

1700年中頃、イギリス海軍の水兵たちの士気を高めようと、海軍の提督によってグロッグが提供されるようになりました。しかしアルコール度数の非常に高いグロッグを飲むことで、兵士たちはフラフラ状態になってしまったのです。このことから、酒を飲んで足元がおぼつかない様子を、グロッギーと呼ぶようになりました。

それではなぜラム酒の水割りをグロッグと呼ぶようになったのかというと、イギリス海軍の提督が着ていたコートが、グログラムという粗い目の平織りのコートだったことに由来します。グログラムのコートを着ていた提督は、オールド・グロッグというニックネームで呼ばれていたことから、この提督が振る舞った酒をグロッグと呼ぶようになったのです。