「こころふと」と答えた人は赤っ恥なのでしょうか?近年では難解漢字クイズなどがテレビ番組で放映されるのをよく見ます。問題の「心太」は「ところてん」と読む難解漢字です。しかし「こころふと」の方が実は本当の正解に近いのかも知れません。

ところてんの語源

ところてんの原材料は天草などの海藻で、これを煮てから固め、天付きという専用の道具を用いて麺状にします。この、煮たものが冷めて固まる様子を「煮凝る」といいますが、「凝る」は「凝海藻」が変化したものであり、「凝」という漢字の語源は「心」という漢字になります。

これに「太い海藻」という意味を組み合わせて「心太」という漢字が使われるようになりました。

読み方は当初は「こころふと」と呼ばれていたのですが、徐々に「こころたい」「こころてい」「こころてん」と転化していき、最終的に「ところてん」に落ち着いたという説が有力です。