乾電池の中には紙が入っている
日常生活を送る上であらゆる機器に使用されている乾電池。電気がなければ私たちの生活は不便極まりないですが、そんな電気を携帯できるのが乾電池です。この乾電池の中身を見たことがある人は少ないでしょう。中には紙が入っており、この紙の製造には日本の技術が大きく影響しているのです。
乾電池の中の紙
乾電池の中はプラス極とマイナス極の電解液が分かれています。この電解液を分けるために使用されるのが、「セパレーター」という紙です。この紙はイオンだけを通すように極小の穴が開いています。
国内で製造される単3・単4乾電池に使用されているセパレーターは、ほぼ全て高知県にある廣瀬(ひろせ)製紙株式会社によって製造されています。和紙を作る技術を応用して作られる廣瀬製紙のセパレーターは、世界トップの技術力であり、最も薄い抄紙(すいた紙)を作り出します。
廣瀬製紙株式会社はこのセパレーターだけで、年間約30億円以上も売り上げています。