日本の一般的な自動車の規格は、普通車と軽自動車に分かれます。軽自動車の規格は排気量660cc以下の三輪、四輪自動車であり、自動車の分類で最も小さな規格になります。軽自動車のナンバープレートは普通車と差別化されており、黄色地に黒文字で表記されますが、なぜ普通車と分ける必要があったのでしょうか。

黄色のナンバープレートの意味

現在のような黄色のナンバープレートが制定されたのは1975年1月1日からであり、それまでは白地に緑文字で表記されていました。しかし高速道路の普及に伴い、軽自動車であることの視認性を上げる必要があったのです。というのも、普通車に比べて軽自動車の通行料は2割安い料金だからです。

現在はETCの普及によって無人でも料金精算が可能になりましたが、それまでは全てのレーンに係員がおり、目で見て車種を判断していたからなのです。他の色でも目立ちそうな気がしますが、夜間でも映える黄色が選ばれました。

また、2010年10月1日までは高速道路における軽自動車の制限速度が普通車よりも低かったことも関係しており、警察の取り締まりの際にも軽自動車であると遠目からでも分かる必要があったのです。

現在では、前述したETCの普及、および制限速度の引き上げが行われたことにより、ご当地ナンバープレートやオリンピックなどのイベントの記念ナンバープレートで、軽自動車でも白いナンバープレートを申請することが可能になっています。