今でも全国の小学校や中学校では、身体測定の際に座高を測る学校があるのかと思います。足が短い、胴が長いなどということを測ってどんな意味があるのか疑問に思ったことはありませんか?

日本だけの文化

実は座高を測るのは日本だけの独自の文化と言えます。全国的に座高を測るようになったのは1888年の事、文部省によって行われていた「活力検査」がルーツになります。

活力検査とは身長や体重と共に、座高と胸囲を測るといったものでした。座高と胸囲を測ることによって内臓がしっかりと育っているかを測っていたのです。

当時は戦火の影響で、より健康でよりたくましい成長をしている兵士が必要だったのです。その基準として、座高が高く、胸囲の大きさが強い人物の証だったのです。

しかし座高が高いからといって内臓が健康に成長しているという医学的根拠は全く無く、なぜ今でも座高を測っているのかは謎に包まれており、実際に座高の測定を止めた学校の方が多いのではないでしょうか。