一見なんの共通点もないように思える「ゴマ」、「コショウ」、「キュウリ」、「クルミ」の食べ物。しかしこれらの食べ物にはある共通点があります。それはこの食べ物が日本に根付いたことと関係しているのですが、それは何でしょう。

隠された共通点とは

これらの食べ物を漢字で書いてみましょう。「胡麻(ゴマ)」、「胡椒(コショウ)」、「胡瓜(キュウリ)」、「胡桃(クルミ)」となります。そうです、隠された共通点は「胡(こ)」という字です。

「胡(こ)」という字はもともと、古代中国の北方や西方の民族に対する蔑称として使われていました。「胡」は特に「西胡」ともいわれ、西方のペルシャ系民族を指すようになりました。

この時代の中国と西方の民族を結ぶキーワードは「シルクロード」です。シルクロードによって絹を始めとした様々な品物が東方の国々へと伝来しました。その中に「ゴマ」、「コショウ」、「キュウリ」、「クルミ」などの食べ物も含まれていたのです。