「お通し」と「突き出し」の違い
居酒屋などに行ってテーブルに着くと、有無を言わさずに出される一品料理を「お通し」または「突き出し」と呼びます。頼んでもいないのに出てくるものだからサービスかと思えば、会計時にはしっかりと料金が徴収されています。決まった金額はありませんが、大体300~500円が相場なようで、高いところだと1000円も取られるお店もあるようです。
お通し(突き出し)の意味
「お通し」と「突き出し」の違いは東西での呼び方の違いにしかありません。関東では「お通し」、関西では「突き出し」と呼ばれます。「お通し」というのは、メニューから料理を注文して間もなくツマミや一品料理が出されることから、「注文を通しました」という意味で、こう呼ばれるようになりました。「突き出し」はそのままの意味で、客の注文に関係なく突き出すように出される料理のことから、こう呼ばれるようになりました。
これらのサービスは、例えばお酒を一杯しか頼まない客がいたとしても、お通し(突き出し)で料金を取ることができることから生まれたものです。前述した通り、数百円であれば納得かもしれませんが、1000円代のお金を取られるとなると、食べたくもないものが勝手に出されるのには不満を感じる方もいるでしょう。多くのお店ではこのお通し(突き出し)は断れる場合がほとんどなので、無駄な料金を取られたくない場合は入店時に確認するとよいでしょう。