人間は汗をかくことで体温を調整します。犬などの汗をかかない動物は舌をハァハァと出して外気に触れさせることで体温を調整します。そしてゾウは意外なことに、を使って体温を調整します。

ゾウの耳

汗をかく体温調整には水分補給が欠かせませんが、ゾウが生息する地域には水が少ない地域が多いです。また、鼻が長すぎるため、鼻から息を吸って口から吐くという呼吸法も行えず、犬のようにハァハァすることもできません。

そこでゾウは耳を使います。大きな耳をウチワの様にあおいで体を冷やす、というわけではなく、ゾウの耳には細い血管が張り巡らされており、その耳をパタパタと動かすことによって、流れてきた血液を空気にあてて冷やすのです。逆に寒い時は耳をピタッと閉じることによって体温が下がるのを防ぎます。

ゾウの種類によって住んでいる地域が異なるので、そのゾウの種類によって耳の大きさが異なります。例えばアフリカに生息するアフリカゾウでは、気温が27℃を超えるとアフリカゾウは耳を動かし始めます。