キャラメルコーンになぜピーナッツが入っているのか
東ハトの看板商品であるキャラメルコーン。1971年の販売開始以来、ロングセラーを続ける大人気のお菓子です。
なぜキャラメルコーンには少し塩気のあるピーナッツが入っているのでしょうか。調べてみると様々な重要な意味がある事がわかりました。
ピーナッツ一粒で驚きの効果が生まれる
製造過程ではコーンパフが最初に詰められ、一番最後にピーナッツが詰められて出荷されます。輸送車から伝わる振動によって、コーンパフよりも重たいピーナッツはゆっくりと下へ落ちていきます。この状況こそがキャラメルコーンのおいしさを生み出すいくつかの理由になっているのです。
湿気を防ぐ
今では当たり前に使われている乾燥剤も、販売当時はまだまだ高価な品物でした。そこで考案されたのが塩がまぶしてあるピーナッツなのです。浸透圧の関係で塩は水分を吸収するので、乾燥を防ぐことが出来るのです。
甘みが増す
スイカに塩をかけて食べると甘く感じるように、塩分は糖度を上げる働きがあります。これによりメインであるコーンパフの甘さが際立つのです。
塩気が強くても弱くても理想の味にはならないため、ピーナッツの量も正確に計られています。
出荷前の工夫も
製造過程では豆は一番最後に袋に入れられ、梱包されて出荷されます。輸送車によって揺らされる袋の中は、コーンパフよりも重たいピーナッツが徐々に下へと落ちていきます。
このおかげでまんべんなくコーンパフに塩気が染み渡るのです。
さらには食べるときには一番下に来ているので、甘いあとに塩っぱい食べ物が食べたくなる欲求も満たしてくれ、いいこと尽くめ。
一つのアイディアが沢山のメリットを生んでいるのです。