コカ・コーラはもともと薬として販売していた
年間数億本とも言われるコカ・コーラの販売本数。GakuShaでもコーラにまつわる様々な雑学をご紹介してきました。
今回の雑学では、そんなコカ・コーラの誕生秘話をご紹介します。
開発したのは薬剤師
コカ・コーラの原液が完成されたのは、1886年のこと。薬剤師であるジョン・S・ペンバートンによって作り出されました。完成当初のコーラには炭酸は全く入っておらず、甘い原液を水で薄めたものを販売していたのです。しかしある日誤って炭酸水で薄めてしまったところ、これが美味しいと評判になります。
しかしコーラの売れ行きは伸び悩み、発売から二年後にジョンはこの世を去ってしまいます。ジョンからコーラの販売権利を譲り受けたキャンドラーは、このコーラをどうにかして売れないものかと悩み、ある結論を出すのです。
医薬ドリンクとしての販売
1892年にコカ・コーラ社を設立したキャンドラーは、頭痛と消化不良に効くドリンクとして大々的に宣伝を行いました。以前ご紹介した『コカ・コーラの「コカ」の意味は?そもそもコーラって何?』の記事でも書いてあるように、当時は違法でなかったコカインを微量に含んでいました。
このコカインの成分が強壮剤として働き、頭痛を治し、炭酸の爽やかな刺激が消化を助けると思われていたのです。
この風習は現代でも残っていた
現在はコーラにコカインはもちろん含まれていません。しかしヨーロッパの一部地域では、胃腸炎などにかかってしまった嘔吐と下痢の対応策として、コーラが飲まれているそうな。脱水症状を防ぐためと、糖質を吸収するための意味があるようです。
実際に医学的にコーラが諸症状に効くかどうかは不明ですが、実際に飲んだら楽になった、治った、などの報告も見られるようです。