うすくち醤油とこいくち醤油の違いは塩分量ではない
日本は世界と比較してもトップクラスに塩分摂取量が高い国です。それは醤油や味噌などが原因と言われています。中でも調味料だけでなく、直接かけたり付けたりして食す醤油の存在は大きいでしょう。正しい知識を身につけて、健康的な食生活をおくりましょう。
今回の雑学は、醤油の種類の違いをご紹介します。
醤油の種類
醤油には大きくわけて5種類がありますが、日本の家庭で使用される醤油の代表は「こいくち醤油」、「うすくち醤油」、「たまり醤油」の3種類です。醤油は大豆を発酵させて製造しますが、その過程で加える小麦の量、塩の量でどの醤油になるかが変わってきます。
JAS(日本農林規格)によると、色合い・塩分量・窒素分・エキス分・香りなどの項目で細かな基準が用いられています。今回はこの中から、代表される3種類の塩分量と色合いの違いを見てみましょう。
名称 | 塩分濃度 | 色合い |
---|---|---|
こいくち醤油 | 16% | 透明感のある明るい赤橙色 |
うすくち醤油 | 18% | こいくちと比較して約1/3の淡さ |
たまり醤油 | 16% | こいくちよりかなり黒味がかっている |
ご覧いただけると分かる通り、うすくち醤油の塩分量は他の醤油よりも多いことが分かります。ではなぜうすくちなのか。それは色が薄いからなのです。色が濃くならないように発酵を抑える必要があり、その為に塩を多く使う必要があるのです。
健康を気づかってうすくち醤油を選択するのは間違い。減塩またはうす塩と書かれた醤油を選ぶようにしましょう。