どちらも国に認められた重要な文化財であることに変わりはないのですが、「重要文化財」と「国宝」に違いはあるのでしょうか。

どちらの方がより貴重？

二つの言葉の意味には、ある違いがあります。それがその文化財に対してどれ程の価値があるのかです。

重要文化財

日本に所在する有形文化財（建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等）のうち、の歴史上、芸術上において価値の高い物。または学術的に価値の高い物として文化財保護法に基づき文部科学大臣が指定した文化財を指します。

重要文化財は有形文化財に限られています。その他の文化財は「無形文化財」、「民俗文化財」、「天然記念物」があります。

国宝

重要文化財のうち、世界的に見てより一層学術的、芸術的に価値の高い物として文部科学大臣が指定した物を指します。

つまり国宝の方が重要文化財と比べて価値が優れていることになります。

重要文化財に指定されたら

重要文化財（または国宝）に指定された文化財は、管理責任者が決められ、可能な限りその文化財を公開する義務が与えられます。また、何をするにも国の許可が必要になってしまうので、国に認められた嬉しさと相まって、面倒くささが生じてしまうことでしょう。