骨を鳴らすと太くなる?音がするのはなぜ?
特に指の骨を鳴らす癖がある方は男女問わずに多いでしょう。指だけでなく首や腰を始めとして、骨が鳴る箇所はいくつもあります。骨が鳴る箇所とは、骨と骨が繋がっている部分、つまりは関節になります。
骨はなぜ鳴る?
骨を鳴らす際は、関節に力を加えて曲げたり伸ばしたりすることで鳴ることがあります。これは骨と骨がぶつかったり擦れたりして鳴っているわけではありません。骨の間には「関節液」という少量の水分が含まれた「関節包」と呼ばれる組織で包まれています。この関節包の働きによって、関節を動かした際に生じる摩擦を少なくしてくれる、いわば潤滑油のような役割を担っています。
関節に力を加えたり伸ばしたりすることによって、関節包の中の水分に小さな気泡が出来てしまいます。さらにその気泡が破裂した時の衝撃が骨に伝わり、ポキっという音が鳴るのです。
また、衝撃が加わるということは少なからずダメージを負う可能性があるということです。ダメージを負ってしまった組織は、回復と共により強くなろうと、太くなるのです。昔から「骨を鳴らすと指が太くなる」などと言われますが、慢性的に指の関節を鳴らしていると、全く鳴らさない人に比べて関節が太くなっているのです。