も溶けると水になってしまいます。それではなぜ水が冷たく冷やされて出来る物質なのに、雪と氷は区別されているのでしょうか。

雪と氷の定義

雪と氷が関係する様々な現象を取扱う学問で「雪氷学(せっぴょうがく)」というものがあり、雪と氷の具体的な違いも、この学問によって定義されています。

通常、液体は温度が上がると気体になり、温度が下がると固体となります。しかし雪が形成される場合はこの常識には当てはまりません。雪は気体である水蒸気が大気中の微粒子とくっついて凍り、固体になったもので、液体の状態を経過してはいません。このような現象を「昇華」と呼びます。

対して氷は、液体である水が冷えて固体になった状態です。ちなみに液体が冷やされて固体になることを「凝固」と呼びます。

他にもある雪と氷の違い

氷は水や空気が通り抜けることはできませんが、雪は水や空気が通り抜けることができます。雪は結晶化されているため、分子の結びつきが強く、氷に比べて雪の方が溶けにくいという性質もあります。