「お蔵入り」は蔵に入れるワケではない
「お蔵入り」とはいわゆる「ボツ」になってしまった作品の事を指します。これが、日の目を浴びないことから蔵にしまわれるというイメージがありますが、語源は全く違う意味でした。
「お蔵入り」の語源
映画や舞台など、大ヒットすればロングラン公演がされて興行収入も破格の桁を叩き出しますが、その裏には数々のお蔵入り作品もあります。
昔から舞台や演劇などの最終日のことを「千秋楽」と呼ばれてきました。この千秋楽の事を、業界では「楽(ラク)になる」と言っていたのです。さらに現代のテレビ業界の用語のように、言葉を逆さまにされ「クラになる」と呼ばれ出します。
売り上げの悪い作品は早くに千秋楽を迎えることになってしまい、そのような作品は「クラになった」と言われ、今でいう「おクラ入りになった」という言葉が誕生したのです。