海面に姿を表し、ものすごい勢いで頭上に向けてブシャーっと潮を吹くクジラのイメージがあります。しかし実際には潮を吹いているわけではありません。今回はクジラの生態の雑学をお届けします。

吹いているのは潮ではなく、息である

クジラやイルカは人間と同じく哺乳類の動物です。そのため呼吸も肺呼吸になります。
クジラは呼吸をするために海面に姿を表し、溜まっていた空気を一気に吐き出すのです。

クジラの体内から高い圧力を加えられて勢い良く吹き出た空気は、外に出ると急激に圧力が下がります。急激に圧力が下がると物質は冷える現象が起こります。そうなることで空気中に含まれた水分が急激に冷やされ、霧となります。

これにより、遠目から見た時に一見すると水分(潮)を吹いているように見えるのです。

潮吹きではないなら、正式名称は?

潮を吹いているわけではないので、もちろん潮吹きと呼ぶのはおかしなことです。正式には「噴気(ふんき)」と呼びます。