世界中の公衆トイレで使用されている男性用トイレと女性用トイレの目印となるマークは、実は日本発祥だったことはご存知でしょうか?

今回の雑学では、その起源についてご紹介しましょう。

トイレマークの発祥

初めてトイレマークが設置されたのは1964年の東京オリンピックでのこと。世界中から多人種が一堂に会する場で、誰の目から見ても用途がひと目で判断できるよう、紳士用と婦人用で分かりやすいイラストをデザインしたマークを設置したのが始まりです。

このように案内標識をイラストで表しているものを「ピクトグラム」といい、日本語では絵文字を意味します。

ピクトグラム自体は東京オリンピックからさかのぼること40年も昔に、オーストリアの哲学者によって考案されていましたが、世界中に浸透するきっかけとなったのが東京オリンピックということから、発祥は日本であると言っても過言ではないでしょう。

この東京オリンピックではトイレマーク以外にも競技の種類と内容を表すピクトグラムや、レストランを表すピクトグラム、医務室を表すピクトグラムなどが実用され、これらは現在でも使われ続けています。