卓球のラケットが赤と黒の2色な理由
卓球のルールは細部に至るまで非常にルールに厳しいスポーツです。しかし使用するラケットの大きさに制限はないなどの一面もあります。それではラケットの色が赤と黒の2色に定められているのはなぜなのでしょうか。
卓球のラバー
ラケットの表面の着色がされているのはラバーというゴム素材のシートです。このラバーには様々な滑りやすいもの、滑りにくいもの、厚いものや薄いものなど様々な種類があり、選手は自分のプレイスタイルに合ったラバーを使用します。例えばラバーに使用されているスポンジが厚いほど、打球にスピードが出るとされます。
そしてラケットには表面と裏面があるため、両方にラバーを貼る場合は赤と黒の2色で分けなければなりません。
かつてはラバーの色の規定はありませんでした。そしてそれぞれの面に全く異なる性質を持った同じ色のラバーを貼る戦術が流行ったのです。こうすることで打球に違いが出る上、どちらの面で打ち返したか分からないために点数を取りやすかったのです。
しかし短時間でポイントを稼ぐこの戦法は、卓球の醍醐味であるラリーを拒否することになり、見ていて面白さが感じられませんでした。そこでラバーの色を分けるルールを制定し、どちらの面で打ち返したか分かりやすくすることで、ラリーの興奮を与えたのです。