運動会は学生たちにとって目玉のイベントの一つです。玉入れや綱引き、リレー競走など多くの種目をチームで競い合うことから、観戦している保護者も一緒に楽しめることでしょう。そんな運動会が日本で初めて行われたのは1874年のことでした。

日本初の運動会

開催したのは東京にあった海軍兵学校で、欧米で行われていた「アスレチック・スポーツ」を日本でも取り入れるべき、として行われました。当時は運動会という言葉自体も存在しなかったため、この会は「競闘遊戯会」という堅苦しい名前が付けられました。堅苦しいのは大会名だけでなく、競技の名前も同じでした。

実際に「燕子学飛(つばめのとびならい)」「老狸打礫(ふるだぬきのつぶてうち)」「蜻蛉飜風(とんぼのかざがえり)」「野鶴出籠(かごのにげづる)」といった競技が行われましたが、何のことだかサッパリです。

これらは現代では次のような種目になります。

  • 燕子学飛(300ヤード走)
  • 老狸打礫(ボール投げ)
  • 蜻蛉飜風(棒高跳び)
  • 野鶴出籠(競歩)

このようにして行われた日本初の運動会が、今や学校行事の定番となっているのです。