雨の日に着るレインコートは「雨ガッパ」「カッパ」などといわれます。確かに日本の妖怪である「河童(カッパ)」は水辺に生息するといわれていますので、関係性はありそうなものです。

カッパの由来

雨ガッパは16世紀に来日したキリスト教の宣教師が着ていた外衣が起源であるとされています。当時の雨ガッパは羅紗を材料とし、見た目が豪華なために織田信長や豊臣秀吉などの武士階級が着るものとされていました。江戸時代になると、富裕層がこぞって雨ガッパを着だしたとされます。

さて、キリスト教の宣教師の言語はポルトガル語です。ポルトガル語で雨ガッパは「capa」といいます。そうです、つまりは妖怪の河童とは何の関係もなく、ポルトガル語の「capa」を「カッパ」と発音した結果、現在に至るのです。