日本で選挙が行われる場合、有権者の投票は候補者の名前を投票用紙に手書きで書き込む方式をとっています。1950年から始まったこの投票方式は現在でも未だに続いています。しかし世界に目を向けてみると、このような投票方式をとっている国は日本以外にはほとんどありません。

世界の投票方法

先進国の多くでは、A4用紙・縦長・横長など紙の種類は様々ですが、その紙には政党や候補者の名前が印刷されており、投票したい箇所にチェックマークを入れたりスタンプを押したりするだけで投票が完了する方式を採用しています。これならば余程のことがない限りは意図しない無効票は発生しません。

他にもブラジルでは専用の機械を使った電子投票方式が用いられています。電子投票のメリットはその集計スピードにあり、約3時間後には集計結果が出るとのこと。

先進国でなくとも投票方式に工夫がみられます。西アフリカに位置するガンビア共和国では、候補者の名前が記載されているドラム缶の中にビー玉を入れるという単純明快な投票方式がとられています。

日本では少しでも間違いがあると無効票となり、意思がはっきりと伝わらない記載は疑問票となります。一票に重みがある選挙投票において、これだけ効率の悪い方法が改善される日は来るのでしょうか。