テニス得点は、4点入れることで1ゲーム取得となり、6ゲーム以上を取得すると1セットを取得します。1ゲーム取るためのカウントが他のスポーツと違って特殊なのが特徴的で、1点で15ポイント、2点で30ポイント、3点で40ポイントと数えます。15点、15点ときて、なぜ3点目で10点なのか。そもそもなぜこのような中途半端なカウントになっているのでしょうか。

テニスの得点の起源

球を互いに打ち合うという形の球技の起源は、古くは紀元前にまでさかのぼります。紀元前15世紀の壁画では、球を打ち合う人々の姿が描かれたものが発見されていますし、エジプトでは宗教的な行為として行われていたともいわれます。現在のようなテニスは18世紀から19世紀にかけてヨーロッパの貴族の間で大流行しました。

前述したテニスのカウント方式になった理由として有力な説は、時計盤説と呼ばれるものです。ポイントをカウントする際に時計盤を使用していたとされ、1点で時計の針を4分の1進め、針が1周したら1ゲーム取得としたのです。

この際に4分の1毎進めるので、15ポイント、30ポイント、45ポイントとなったのですが、15(フィフティーン)、30(サーティン)、45(フォーティファイブ)となり、45(フォーティファイブ)だと発音が長くなってしまうという、かなり勝手な理由で40(フォーティ)になったといわれています。