うるう年ならぬ「うるう秒」が存在する
4年に一度、オリンピックと同年度に訪れる「閏年(うるう年)」は有名ですが、実は「閏秒(うるう秒)」もあることはご存知でしょうか?
このうるう秒が次に挿入される年はなんと今年、2015年の7月1日に挿入されます。
今回はまず閏年に関する基本事項と様々な雑学をお伝えし、閏秒の謎にも迫っていきます。
閏年とは
そもそも1年の長さは、地球が太陽の周りを1周する長さです。1年は365日とされていますが、正確には365日と6時間で1周します。これが4年分で丁度余計な1日が増えてしまいます。この1日の帳尻を合わせるために、2月29日として加算するわけです。
なぜ2月に追加するのか
古代ローマ暦では年の始めが3月、終わりが2月であったため、その慣習が引き継がれている。
もし現在の太陽暦で設定し直されるのならば、12月32日が作られることでしょう。
2月29日生まれの人はどうなるの?
日本の法律では、前日の24時に歳を加算するように定められています。これに従い、誕生日が2月29日の場合でも、2月28日の24時に歳と取るので、他の人と同様に毎年年齢を重ねることになります。
うるう秒とは
1年の長さの365日は、地球が太陽を1周する長さであるとお伝えしました。
現在は原子時計という超高精度の技術が開発され、正確に1秒の長さを算出し、365日を計ることが出来ます。そして地球の自転から計算される時刻ですが、地球の自転速度が常に一定ではないことから、原子時計と自転時刻との間で非常に微々たる差が生じてしまいます。
この誤差が0.9秒以上開くと予想された時、うるう秒が挿入されることになります。
前回の調整日は2012年。そして次に訪れる調整日は今年、世界時刻で2015年の7月1日23時59分59秒の直後になり、23時59分60秒が追加されます。日本時間ではおよそ午前9時前になります。