トイレットペーパーの三角折りはファイヤーホールドと呼ばない
日本ではホテルやデパートなどで多く見かけるトイレットペーパーの三角折りですが、これはトイレの清掃が終わった際のサインでもあります。今回の雑学は、巷に広まったトイレットペーパーの三角折りに関するガセネタを追求していきます。
発祥は消防隊員なのか
記事のタイトルからも分かる通り、この三角折りの正式名称は「ファイヤー・ホールド」といいます。発祥はアメリカの消防隊員とされ、そこから名前の由来がきています。
では何のために消防隊員がトイレットペーパーの三角折りを作り出したのでしょうか。
消防隊員はいつでも緊急時の出動に備えなければなりません。それはトイレで用を足している時も例外ではないのです。そんな時にすぐにトイレットペーパーが使用できるように、三角折りにして掴みやすくしているのです。
実際のところ
長らく上記の説が有力とされていましたが、2015年2月1日に放送された『爆笑問題のそれっていつから?ヒストリー』にて、この問題を調査する内容が放送されました。
この番組では実際にアメリカの消防隊員にファイヤー・ホールドについて問い合わせるといった内容です。問い合わせの結果、アメリカの消防隊員はトイレットペーパーの三角折りをしていない上、ファイヤー・ホールドといった言葉も知らないとのこと。
実際にGoogleなどの検索サイトを使用して「fire hold」の単語で検索をかけても、トイレットペーパーに関する記事は全く出てきませんでした。
本当の起源は?
いくつか説が存在しますが、そのいずれも日本が発祥です。中でも有力な説をご紹介しましょう。
- ホテルで清掃完了を表すサインとして用いられた。
- 銀座のクラブでおもてなしの形として用いられた。
いずれにしても、ズバリこれ!といった起源は存在しないように思われます。